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自粛警察の秘密
 世の中大変な時期に、のんきなブログをお許しください。
 こんな時期だからこそ、言いたいこともあるわけでして、、、

 4つ前に書いた2020-04-11「セルフロックダウンの秘密」に掲載したサッカーの三浦知良さんことキングカズの言葉です。

 「都市封鎖をしなくたって、被害を小さく食い止められた。やはり日本人は素晴らしい」。そう記憶されるように。力を発揮させるなら今、そうとらえて僕はできることをする、ロックダウンではなく「セルフ・ロックダウン」でいくよ。 

 諸外国と違って、逮捕もされないし罰金もなく、、、自粛だけでこんなにも成果を上げつつある日本人をとても誇らしく思っています。おそらく近い将来、これまでの地震や津波、台風や土砂崩れなどの時のように、外国の方から「スゲエー」と褒められるんじゃあないかなと思っています。

 しかし、、、しかしですよ、、、

 自粛警察なるものの出現に関しては、世界に恥ずべきことだと思います。

 個々のお店の事情があり、あくまで自粛なんですから、、、
 警察なんて言葉を使うこと自体、こんな時期にも頑張っておられる警察官の方に申し訳なく思います。
 「休業しろ!」なんて貼紙する輩は、強権発揮できて簡単に都市閉鎖できるような、国のリーダーの悪口が言えない国に移住したらいいんじゃあないかと思ってしまいます。
 川遊びでおぼれた少年に、また石を投げるような言葉は、助かっているならまだしも亡くなられているんだから許しがたい行動です。

 たしかに僕だって、この非常事態の時期にパチンコ屋に並んでいる人たちを見て「ええかげんにしたら?」とは思います。
 「こんな時に川遊びするか!」
 「鳥取砂丘に行くんかいな!」
 ・・・とは思いますが、人前や、ネットで叫ぼうとは思いません。


 叫んだり、貼紙したりする人って、きっと『善人』なんでしょうね?
 かなり昔なんで恐縮ですが、、、

浮浪雲.png ジョージ秋山先生の「浮浪雲」です。

 「善人ほど怖いものはない!」と勉強しました。
 (2013-03-07「浮浪雲の秘密」に書いてます)

 ある時、主人公(浮浪)は、奥さん(かめさん)からとある女性に対して近所の奥さんたちが怒っていることを聞かされます。僕なら「うっとおしいなあ~」という顔をして立ち去ってしまうのですが・・・
 浮浪は頬笑みを浮かべながら最後まで聞きます。(これができんわ!)

 そしてこう言うのです。
「かめさん、それは皆が善人だからですよ」
「あちきなんざ~、悪人なので、人の行いなんぞ、何とも思いません」
「善人だから、悪いところが目に付くんじゃあねえでしょうか?」

 読んだのはまだ学生の頃でしたが、善人ほど怖いものはないという逆説めいた言葉なので、印象に残りました。
 そして、獣医になり、捨て猫に餌だけ与える方を見て思いだしたのです。
 こういう方は確実に「善人」なのです。
 善人だからこそかわいそうな子猫の面倒をみてしまうのです。
 僕のように悪人だったら、自分が大金持ちで、広大な敷地のお家に住んでいたらいいけど、避妊手術、食事代、トイレ掃除、、、などなどできないことだらけで、目をつぶって通り過ぎるのです。

 もちろん最近ではそんな非情なことはなく、みんなで手術代をねん出し、みんなでお掃除し、町内会にも理解をしてもらって街猫として生きている子たちもいっぱいいます。
 でもいまだに、避妊手術のことは何も考えず食事だけ運ぶ方は、自分の都合だけでやりたがり、皆で行動するボランティアに参加しない方が多いのです。

 自粛警察と呼ばれてしまう方々も、きっとこのような怖い善人なんでしょうね。

PS:自腹で避妊手術をされて、必死で野良猫を救っている方も存在しており、本当の善人だと尊敬しています。
  • (2020-05-07 14:34:40)