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医学部の秘密
 「彼氏できますか?」という鮎ちゃんたちの問いかけに、、、
 「できる!」と断言したスダコ。

 『僕は見たんや、運命の出会いちゅうやつを、14年前や』と言って、2020-07-14「交野市の秘密」から続く話を始めたのです。

あいあい橋.jpg 2003年7月7日、逢合(あいあい)橋。

 当然スダコではなく、切ないことに牛やんと圭ちゃんの出会いです。

 「毎年七月七日にあいあい橋で逢おう」と約束して北大医学部に入学した牛やんは来ませんでした。次の年も、その次の年も・・・

 鮎ちゃんは大きな声で問いただします。「ど~して?」
 「牛やんアルバイトで家庭教師やったんや、そこが整形外科の病院でな、牛やんめっちゃ気に入られたみたいや」
 「もてたんだ」
 「教えてる娘さんだけやなくて、看護婦さんにもな。しかも院長にもめっちゃ気に入られて、後継ぎになって欲しって頼まれたらしい」

 「圭ちゃんって人がいるのに・・・」と憤慨する鮎ちゃん。
 「ああ、誘惑されてやり放題やったみたいや」
 「さいてー」
 「僕もそう言うて殴った!」
 「空手で? 弱虫だったのに?」
 「警察学校はええとこやで、給料もらえて鍛えてくれるんや」
 「不良から逃げたの気にしてたんだ。好きだったんですね、圭ちゃん」
 頬を赤く染めるスダコ。

 「ああ、その不良ものばしたった」
 「仕返し?」
 「いや、武雄兄ちゃんが道場に連れてきた。鍛えたれ言われたんで・・・」

 「かっこいい!」
 ますます赤くなるスダコ。
 「・・・僕やったら・・・幸せにするのに・・・」
 「そんな女好きより、僕のところに来ないかって言わなかったの?」
 「あいつ、女に狂ってるとは言えんかったんや!」
 鮎ちゃんが大きなため息をつく。

 「2011年の東日本大震災、覚えてる? 大阪府警から石巻に派遣されてな、そこで北大病院から派遣されて来とった牛やんと逢ったんや」
 「また、ボコったの?」
 うなずくスダコ。
 「圭ちゃん毎年橋に立ってるぞ、七月七日言うてな」

 スダコの鼻の穴が少し膨らんでいました。 (つづく)
  • (2020-07-31 10:53:29)