SEARCH
OTHERS
TAGS
映画 (436) , 世の中 (341) , 獣医 (302) , 食べ物 (232) , (181) , 歴史 (174) , 政治 (155) , (149) , 近所 (112) , お知らせ (108) , 病気 (79) , 人生訓 (74) , (74) , 空手 (53) , スポーツ (51) , お笑い (49) , 漫画 (45) ,
ARCHIVES
免疫介在性血球減少症の秘密
 昨日の日曜は、休みだと言うのに早起きして、大阪府立大学I-siteなんばまで出かけました。
藤の先生.jpg 府大卒業生の会、研友会だったのです。

 僕は日本獣医畜産大学(現:日本獣医生命科学大学)卒業なのになんで?
 (ご面倒ですが、2013-03-17 「りんくうタウンの秘密」を読んでいただきますと、理由が記載されています)

 何の話かって~と・・・

 バイ菌など、いわば体の敵が侵入してきた時に働いてくれる防衛システムが免疫なんだけど、、、これが、こともあろうに自分自身を攻撃してしまうのが自己免疫性疾患です。
 
 血液中の細胞成分、赤血球・白血球・血小板を敵と勘違いして攻撃しちゃうのです。

 たとえば・・・血小板を攻撃すると血が止まりにくくなり、、、 
しはん.jpg おなかに内出血が出現したワンちゃんです。
 幸いにも、ステロイドですぐに治ってくれました。

 このように、体に紫斑が現れる子は、昔はマルチーズが定番でした。
 最近は見ないな~と思っていましたが・・・

 東大のデーター(34例)では、マルチーズが15%(5例)シーズーが15%(5例)同列一位です。
 現在、飼われているマルチーズはとても少なくなっています。
 シーズーの方が圧倒的に多いと思います。
 やっぱり、マルチーズって免疫介在性血小板減少症になりやすいんだ!

 少なくなったマルチーズの飼主さん、注意してくださいね。
 白い毛なので、紫斑が出たらすぐわかりますから・・・

 ---そして、もひとつキャバリアの話---

 キャバリアの50%位は巨大血小板を伴う血小板減少症であるという論文が出ているそうです。じつは、昨年先生の話を聞かせてもらっていたので、その事は知っていたのですが(2012-09-13 「おっかけの秘密」参照)

 ショックでした!
 研友会の先輩、熱心なM口市のO先生が質問されていたのですが、、、

 「先生、以前から僕は血液トマツを観察して、キャバリアの血小板が大きく、数が少ないと思っていました。でも50%じゃあなくほとんどがそうなんですが…」
 講師の先生が答えました。
 「そのとおり、50%と言うのは外国の論文の話で、日本ではほとんどのキャバリアがそうです」

 『気がつかんかった!僕の眼は節穴や!血液トマツはしっかり診てるつもりやったのに』
 
 自分のヘッポコぶりに腹を立てながら、悔し紛れに、アップします。

すし.jpg 昼のお弁当は研友会御用達のたぬき寿司
 最高やね~(前述した「りんくうタウンの秘密」にもアップしてます)
 
 この後、親睦会でなんばパークスを訪れるのですが、それはまた今度・・・
  • (2013-06-17 00:33:10)