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プロポーズの秘密
 2011年の東日本大震災の6年後、つまり2017年の七夕前日になって、やっとスダコは圭ちゃんにプロポーズしたのです。

ホテルアゴーラ.png 京阪電車、守口駅前のシティーホテル。

 思い切って最上階のレストランを予約したスダコ。
 テーブルに向かい合わせに座るスダコと圭ちゃん。
 テーブルの上のろうそくが、薄暗い店内から、異常なほどに圭ちゃんを美しく映し出します。

 「早いなあ~、もう14年たったんやで」
 「ありがとう、ずっと見守ってくれて」
 「いや、俺、圭ちゃん好きやったから」
 簡単に口に出せて自分に驚くスダコ。
 「わかってた、甘えとったわ、うち」
 「俺、14年前、圭ちゃん助けられへんかったし」
 「何言うてんのん、14年間ずっと助けてくれたんスダコやん。うちが教師になれたんスダコのおかげやで」
 「それは圭ちゃんの努力や・・・、そんで・・・あの」
 「なに?」
 「あの、あ、あ、明日、牛やんけーへんかったら、僕のお嫁さんになってほしい」
 うなずく圭ちゃん。
 「明日の晩、このホテルのスイート予約してん。かめへん?」
 ほほ笑む圭ちゃん。

 すだこばし交番で聞いている鮎ちゃんたち女子高生からびっくりするほど大きな歓声が上がりました。

 これでやっと、スダコの七夕伝説話が終わったのです。
 (つづきます。もう少しですので、ご辛抱ください)
  • (2020-08-02 09:14:46)