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アメリカ国民は受け入れなかったんです。
 太平洋戦争に負けて、まだ9年しかたっていない1954年に初代の『ゴジラ』は生まれたんです。68歳の僕はまだ世の中に出てきておりません。

初代.jpg 本当に日本人の復興力はすごい!!!

 この年の3月1日、アメリカ国防総省とアメリカ原子力委員会が合同でビキニ環礁・エニウェトク環礁で行ったキャッスル作戦の6回の水爆実験のうち、1回目の「ブラボー実験」を実施したんです。

 これは映画ではなく、事実でして、、、

 近くで操業していた第五福竜丸は被爆してしまいました。乗組員は火傷を被い、それでも頑張って3月14日に静岡県の焼津港に自力で帰還したのです。
 その日に船主の妻から乗組員の火傷症状について東京大学医学部放射線科に電話が入り、翌日乗組員は東京大学医学部附属病院を受診しました。

 水爆実験時、第五福竜丸以外の多くの漁船も操業しており、当時の調査では683隻、2万人以上が被爆したとされていました。
 水産庁が2015年に開示した文書によれば被爆した船舶数はじつに1423隻、漁獲物を廃棄した船は992隻であったそうです。
 僕は思うんです。2015年って、ちょっと遅すぎません?

 映画では1954年8月13日19時5分に北緯24度東経141度2分付近において南海汽船所属の貨物船「栄光丸」が突然SOSを発信して沈没するところから始まります。

 すごいと思いませんか?
 アメリカが水爆実験を行った年に、敗戦後9年しかたっていない日本が、それを題材にすぐに映画を作ってしまうなんて、、、

 製作した田中友幸さんは、この企画のテーマを「水爆に対する恐怖」と述べ、脚本を書いた村田さんは、ラストの山根博士の台詞に「原水爆反対の悲願を込めた」と語っています。
 監督を務めた本多猪四郎さんは、クランクインに際して「水爆というものに対して現代人の恐怖と絶望がフィクションの中から心に迫り、一つの反省を与えることができれば幸いに思う」と語りました。

 ところが、、、

 日本人が『ゴジラ』に込めた思いは、アメリカ人には伝わらなかったんです。



 自衛隊や海上保安庁も協力しています。

 手先の器用な日本人らしくミニチュア撮影やフイルム合成の技術もすごいものでしたが、アメリカの国民は核への批判を受け入れてはくれなかったんです。

  • (2025-08-21 15:54:55)
初めて観ました。
 思わず『わが意を得たり!』と叫びました。
 山崎貴監督の映画『アルキメデスの大戦』のラストです。

 この物語は、航空機による戦闘が主体になる中、とても大きな船体や主砲にこだわり『大和』を作る計画を阻止しようとする海軍の櫂 直(かい ただし)を描いております。

 事実、戦艦大和は1937年(昭和12年)、アメリカ・イギリス海軍が建造する新型戦艦に対抗するため、強烈に大きな主砲(18インチ砲・46センチ砲)を装備した超大型戦艦の建造が計画されました。
 しかしながら山本五十六ら将校からは「これからの戦いは航空機主体だ!」と、大型艦の建造が批判されていたようです。
 
 映画では山本五十六海軍少将は、平山忠道造船中将が計画している無駄に大きい巨大戦艦の建造計画案ではなく、対航空機戦闘を考えた藤岡喜男の案に賛成します。
 平山は不当に安い見積もりで、自らの巨大戦艦の建造案「大和」を新型戦艦造船会議で通そうとするのですが、その計画を阻止するために、山本は元帝大生の櫂 直(かい ただし)を海軍主計少佐に抜擢します。



 平山忠道造船中将は悪役として描かれます・・・
 しかしラストになぜ大和建造を計画したかを告白するのです。

 それがまさに、、、

 僕が初めて観た「国民一人一人の戦争責任を問う」映画でした。

PS:できれば3つ前「ど~しても観てほしい」をご覧ください。
吉田茂総理の言葉といっしょです。
  • (2025-08-19 19:17:48)
個人の責任を考えよう!
 ほんまに耳タコですけど、、、
 どうも、日本人は個人の責任を考えなくていいように、誘導されてしまっていると思っています。

 たとえば、いじめの問題ならばマスコミの追及は先生、校長、教育委員会に向けられます。
 僕は思うのです、、、黙って見ていたクラスメートは???

 たとえば、虐待の問題ならば追及は児童相談所です。
 黙って泣き声を聴いていたご近所さんは???

 そして戦争責任ならば、軍部の暴走や戦犯になった人へとむけられます。
 
 これでは、問題は解決しないのです。

 自分で言うのもおかしいのですが、、、
 僕は勇気をあんまり持ち合わせておりません。
 いじめを目撃した時に「やめたれ!」と言った記憶がありません。
 夜中に子供の泣き声を聞いたとしても、面倒くさくて児童相談所に電話しないと思います。
 当然、ロシアの女性アナウンサーのように『戦争反対!』のプラカードを掲げる勇気もありません。

 それでも強く思うのですが、万一クラスメートがいじめを苦に自殺したり、近所の子供が虐待死した時には、悩みぬくであろうとは思っています。
 もし日本が戦争に走り、僕の子供や孫(まだいませんが…)が『親分の悪口言ったら大変な国』で暮らすようになったら、死んでも死にきれないと思っています。

 国やマスコミがもう少し個人の責任にも言及して欲しいと思っています。
 当然、個人が責任を感じすぎて、精神的に病んでしまうことは防がなければいけません。
 だから言及しないことは理解できないことはありません。
 でもしかし、、、甘やかしすぎではありませんか???
 僕は外国の陰謀ではないかとさえ思っています。
 何か大きなもの、得体のしれないもののせいにして、自分はその問題に関して深く考えないように誘導し、精神を弱くして制圧しやすくされているのではないかと疑っています。

 そう思いません???

 
  • (2025-08-19 12:28:59)
至上最悪の偽善だそうです。
 最初に言っておきますが、、、
 僕は日本が戦争に走るべきではないと思っております。
 だって、第二次世界大戦に走った日本は『親分の悪口言ったら大変なことになる』状況だったからでして、、、

 だからといって連合国が『親分の悪口言い放題』だったかと言えば、全然そんなことはなく、当時の日本より悪口言える国もあれば、当時の日本より悪口言えない国だってあったんじゃあないかと思っております。(全然勉強していないので断言できません。ごめんなさい)

 80年前、日本は負けて極東軍事裁判が行われました。
 ウィキペディアで調べてみました。

 戦争に負けた日本を統治したのがGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)であり、その最高司令官がダグラス・マッカーサーでした。
 この人の側近にチャールズ・ウィロビーという方がいます。

 初めて知ったんですが、、、
 この方は極東軍事裁判を『史上最悪の偽善』と言ったそうです。

 オランダ代表のベルト・レーリンク判事の回想記によれば、ウィロビーさんは「この裁判は史上最悪の偽善だった。こんな裁判が行われたので、息子には軍人になることを禁止するつもりだ。なぜ不信をもったかと言うと、日本がおかれていた状況と同じ状況に置かれたのなら、アメリカも日本と同様に戦争に出たに違いないと思うからだ」と言っていたそうです。

 恐ろしいほどの勉強不足の身でいうのもなんですが、、、
 当時の日本は『親分の悪口言ったらえらいことになる国』でした。だから批判されても仕方がないと思っています。
 でも、連合国だって『善』とは言えないのです。
 植民地支配をしまくっていましたしね、、、

 アメリカの良いところは大統領の悪口が言える国だということ、、、
 とりあえずは自由に批判できるところだと思っています。
 現在でも、リベラルの人の中には『原爆投下は戦争犯罪である』という方がいるそうです。
 そういう自由が存在するからこそ、変な陰謀を企てる必要があるんだと思っています。
 自由が存在しない国なら陰謀なんて必要なく、国民を押さえつけてしまえば済むからです。

 例えば、911の高層ビル崩壊は不自然だと思っていました。
 知り合いの一級建築士の方々が、変だと言っていたからでして、、、
 自由が存在するからこそ「いろいろ国家が企んでるのかも?」と疑っていました。

 最近、解明されたそうですが、、、
  • (2025-08-17 12:27:50)
ど~しても観てほしい!
 昨日テレビをつけると映画『あの花が咲く丘で、また君と出会いたい」がやっていました。
 良い時代になりましたね。
 若い世代の方々が、なんのこだわりもなく「特攻隊」の出てくる映画を観て、、、
 福山雅治さんが主題歌を作り、、、
 若い世代がハンカチを濡らす。

 僕より上の世代の一部の方は、特攻を英雄視とか、色々言う方もいるでしょうし、僕自身だって戦争賛美になってしまい、日本が右に傾きすぎるのではないかと危惧していたのですが、最近の僕は安心しています。

 原因不明ですけど『日本人は右にも左にも傾きすぎるのは嫌い』と確信したんです。

 だから安心しておすすめします。映画『永遠の0』も、、、
 山崎貴監督は個人の戦争責任を描く監督だと思っており、それが現れたのが『アルキメデスの大戦』だと思っています。

  で、ど~しても観て欲しいのが、これでして、、、



 で、ど~しても聞いて欲しかったのが、劇中で吉田茂さんが吐く、このセリフなんです。

「日露戦争後、国民が満足する講和条約を結べなかった全権大使の小村寿太郎は、向かう時には大激励されたが、日本に帰ってきたときは非難ごうごうで家まで焼かれた」

 国民は「勝った!勝った!」と浮かれていましたが、これ以上戦争を続ける国力を日本は持ち合わせていませんでした。多少ロシアの言い分を聞いてでも早く終わらせる必要があったのです。
 「でも小村寿太郎さんのおかげでそのあと日本は大発展した」

 太平洋戦争前、自分たちも植民地をたくさん持っている欧米諸国が、満州国を独立国として認めてもくれないことに業を煮やした日本は全権大使の松岡洋右を国際連盟に派遣しました。流ちょうな英語で大演説し国際連盟を脱退して帰国したのです。

 「全権大使の松岡洋右は名演説の後国際連盟を脱退して帰国したが、国民は大歓声だった」
 「でもそのあと日本は無謀な戦争へとまっしぐらだ」

 無責任に国民を誘導したのはメディアでした。
  • (2025-08-10 03:21:13)
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