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十億円の秘密
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本の話から映画の話に入ってしまいました。
4月は2013-04-25 「ワンチャンスの秘密」以外、犬猫の話がありません。
じつは、4月は狂犬病予防注射の集合注射(小学校や公園でぎょ~さん犬を集めてうってるやつ)があるため、獣医さん向けのセミナーや学会が無いのです。
・・・と、自分の勉強不足をいいわけでごまかしつつ・・
昨日は昭和の日、当院は祝日は午前中(10:00~12:30)のみの診察です。
大日のワーナーマイカルで7:00PMから『藁の楯』を見ました。
カンヌ国際映画祭コンペティション部門公式選出作品
この映画、、、設定が抜群にうまいのです。
日本の財界を牛耳る大物・蜷川隆興(山崎勉さん)の孫娘が惨殺されます。
容疑者は9年前にも同様の事件を起こし出所したばかりの清丸国秀(藤原竜也さん)で、指名手配されていますが、逃亡中です。
蜷川は宣言します。
「清丸を殺した者に10億円差し上げます!」
さっそく、清丸を匿っていた田中が「ごめんね」とバールで襲い掛かります。
必死で逃げた清丸は博多の警察署に出頭します。
さあここからが・・・
48時間以内に東京の警察庁へ移送しないといけません。
この設定がすごい!
蜷川は殺害に失敗したものにまで、1億円の契約金で自分の会社に就職させるのです。
なにがすごいって、、、こうまで言われちゃあ、警察官が一番危険人物になってしまうのです。
主人公:SPの銘刈一基(大沢たかおさん)が言います。
「一般人よりも、武器を持ち訓練を受けている者の方がこわい!」
最近の映画の初期設定は、あまりに突飛なものが多く、文句タラタラでしたが…
(たとえば、男と女が入れ替わった大奥とか・・・)
これには、しぶしぶ肯きました。
ぎりぎり、リアリティーを感じることができます。
最近の日本のアクション映画ではNo1だと思うので、少しイチャモン付けさせてもらいますと、、、蜷川が大手新聞社に『清丸10億』の広告を出すのは???ちょっと現実味に欠けるかなあ~、、、ネットだけで十分広告効果はあるだろうと・・・
そして、予言すると、、、
これ、絶対、ハリウッドが買いに来るでえ~!
もっと治安の悪い国で、もっと警察官の質が悪い国で、この事件が起きた方が、すごいアクションが撮れるから・・・
そして貧富の差が激しい方が、賞金額も強烈に高く設定できるし、それに群がる人間の必死さもけた外れになるから・・・
見せ場だらけですやん!
映画は大好きだけど、日本はアクション映画の舞台にはなりにくい国になってほしいと思います。
- (2013-04-30 15:24:33)
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鬼軍曹の秘密
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4月はエイプリルフールに書いた「桜の秘密5」から本の話が続いております。
アメリカ人の著者は『日本人が世界に誇れる33のこと』で日本の会社の現場主義はスゲ~って褒めてくれてるんだけど、、、
これって『超入門・失敗の本質』を読むと、太平洋戦争で日本軍が米軍に圧倒的に劣っていたことであり、敗戦の大きな原因であると書かれているのです。
それで、、、『永遠のゼロ』を読むと太平洋戦争時の上層部は、現場には無謀な戦いを強いる反面、もうひと押しで米軍に大打撃を与える時でも撤退を決めることが多いと書かれています。
「失敗の本質」では、米軍では意気地無しの戦い方をした司令官はすぐに降格されたと書かれている半面、「永遠の0」で日本軍は失敗した司令官でも責任を追及されることはなかったと記載されています。
こんなこと言ってる場合ではなく、、、
いまだ、米軍に学ぶ必要があるのでは、、、
はてさて、そろそろ、犬や猫のお話にでもと思いつつ、またしても映画の話になってしまいますが、、、
1982年のアメリカ映画『愛と青春の旅立ち』であります。
過去のブログ「Shall we dance のひみつ」 2007.1.12を参照してください。
~~~しかし、え~音楽ですねえ~~~
主人公ザック(リチャード・ギア)は、士官学校に入ります。そして海兵隊軍曹の鬼教官フォーリー(ルイス・ゴセット・ジュニア)から徹底的にしごかれるのです。
この海軍士官養成学校の飛行士課程は13週間続き、これに耐え抜き、試験を通過した者は、少尉に任官されます。
しかしながら、さんざん士官候補生をしごいた鬼軍曹フォーリーにとって、卒業式で少尉に任官した彼らは、その瞬間から上官になるのです。
卒業式が終わり、フォーリーは、しごきぬいた元士官候補生の1人1人に最敬礼します。
題名にある『愛』もきれいに描かれていますが、、、
この『最敬礼』は最も素晴らしい見どころだと思います。
僕は一番感動しました。
現在のアメリカ海兵隊が、この精神を保っているならば、まだまだ日本は学ぶべきだと思います。
PS:当ブログ(秘密通信)2011-11-08「後ろ回しの秘密」も見てください。この映画について書いています。- (2013-04-29 13:43:53)
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ゼロ戦の秘密
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また本の話ですが・・・
動物病院が一番忙しい時期だと言うのに、夜が明けて明るくなってしまいました。
アメリカのドラマ『ER』『24』のDVDにはまった時以来です。
特に『ER』は同業者の皆さんがはまりまくり、、、
「自分の病院だけでも十分忙しいのに…なんでこんな、くそ忙しいドラマ見ないといけないんや!」と毒づきながら、結局見てしまっている獣医さんが数多く見受けられました。
寝不足注意!!!仕事に支障が・・・
「永遠の0」百田尚樹著(僕のひとつ上)
並んで書いたら恐れ多いのですが、百田先生や僕の世代の特徴は、、、
学生運動を「あの兄ちゃんら何してはるんや?角材持って、火炎瓶投げて」とテレビのニュースで眺め『政治活動をバカにし』・・・
公害問題を「エコノミックアニマルと言われるほど働いて、残ったものは汚染された海や川かいな」とテレビのニュースで見て『経済活動を否定し』・・・
結局、競争を否定して『ゆとり世代』をつくってしまったのです。
だから、僕が思うに百田先生が一番言いたかったことは。。。
『永遠の0』第九章:カミカゼアタック
元海軍中尉:武田と新聞記者:高山の対立だと思います。
高山は言います。
「私は特攻はテロだと思っています。あえて言うなら、特攻隊員は一種のテロリストだったのです。それは彼らの残した遺書を読めばわかります。彼らは国のために命を捨てることを嘆くよりも、むしろ誇りに思っていたのです。国のために尽くし、国のために散ることを。そこには一種のヒロイズムさえ読みとれました」
「黙れ!」と武田が怒鳴ります。
「私はあの戦争を起こしたのは、新聞社だと思っている。日露戦争が終わって、ポーツマス講和会議が開かれたが、講和条件をめぐって、多くの新聞社が怒りを表明した。こんな条約が吞めるかと、紙面を使って論陣を張った。国民の多くは新聞社に煽られ、全国各地で反政府暴動が起こった。日比谷公会堂が焼き打ちされ、講和条約を結んだ小村寿太郎も国民的な非難を浴びた。反戦を主張したのは徳富蘇峰の国民新聞くらいだった。その国民新聞もまた焼き打ちされた」
「私はこの一連の事件こそ日本の分水嶺だと思っている。この事件以降、国民の多くは戦争賛美へと進んでいった。そして起こったのが五・一五事件だ。侵略路線を収縮し、軍縮に向かいつつある時の政府首脳を、軍部の青年将校たちが殺したのだ。話せばわかる、という首相を問答無用と撃ち殺したのだ。これが軍事クーデターでなくて何だ。ところが多くの新聞社は彼らを英雄と称え、彼らの減刑を主張した。新聞社に煽られて、減刑嘆願運動は国民運動となり、裁判所に七万人を超える嘆願書が寄せられた。その世論に引きずられるように、首謀者たちには非常に軽い刑が下された。この異常な減刑が後の二・二六事件を引き起こしたと言われている。現代においてもまだ二・二六事件の首謀者たちは『心情において美しく、国を思う心に篤い憂国の士』と捉えられている向きがある。いかに当時の世論の影響が強かったかだ。これ以後、軍部の突出に刃向かえる者はいなくなった。政治家もジャーナリストも全てがだ。この後、日本は軍国主義一色となり、これはいけないと気づいた時には、もう何もかもが遅かったのだ。しかし軍部をこの様な化け物にしたのは、新聞社であり、それに煽られた国民だったのだ」
そして武田は呟くように言います。
「戦後多くの新聞が、国民に愛国心を捨てさせるような論陣を張った。まるで国を愛することは罪であるかのように。一見戦前と逆のことを行っているように見えるが、自らを正義と信じ、愚かな国民に教えてやろうという姿勢は、全く同じだ。その結果はどうだ。今日、この国ほど、自らの国を軽蔑し、近隣諸国におもねる売国奴的な政治家や文化人を生み出した国はない」
(以上第九章より)
最近、近隣諸国の怒りを買うことが多くなった日本ですが、外国との戦いと言うよりも、日本国内での戦い、つまり武田と高山の戦いなのではないでしょうか?
戦後生まれたベビーブーマーが、アメリカを代表とする戦勝国たちに愛国心をなくす教育を施され、その下の僕たちの世代は競争心をなくし、、、
それでも少ない人数で老人を支えなくてはならなくなった若い世代は、当然、少しでも領土や資源を失いたくはありません。ネットを武器に若い世代が抵抗しているのではないでしょうか?
息子と焼き肉屋さんへ行った時のこと、、、
僕が「ウ~ロン茶、ちょうだい」と頼むと息子が「そんなん自販機で買うたら100円やん」と「もったいない!」と言われてしまいました。
これって、僕が昭和ヒトケタの親父に言われていたことです。
今の若い人は確実に『先祖がえり』していると思います。
だって、、、この小説、、、もうすぐ200万部でっせ!- (2013-04-27 23:40:26)
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ワンチャンスの秘密
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このところ、、、ずっと、、、
『日本人が世界に誇れる33のこと』や『超入門・失敗の本質』など、身の程知らずな大きなテーマで記載し続け、またもや動物病院やってるくせして犬や猫の話をせんかい!…とお叱りを受けそうな雲行きになってまいりました。
そんなわけで・・・
本屋さんで目にとまった一冊『人生はワンチャンス』
著者は、あの、僕の、超お勧め『夢をかなえる象』の水野敬也さんと
長沼直樹さんであります。
「たまには犬猫の話もせんとなあ~」ってな気分で買ったのですが、、、
なんの、なんの、、、十分はまってしまいました。
副題は---「仕事」も「遊び」も楽しくなる65の方法---だと、、、
---最初のページには---
ほんまに、思いっきり同意します。
---はじめに---
楽しく生きること、人を愛すること、協力すること…犬は、私たち人間が忘れがちな「大切なこと」を思い出させてくれる素晴らしいパートナーです。そして、本書に登場する65の犬たちも、まるで生きている犬のように私たちを癒し、人生の悩みを解決するためのヒントを与えてくれます。
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じつは、僕、よく若い人に言っちゃうのですが、、、
「あんな~、自分の親の嫌なとこ、よ~考えてみい~、、、自分の欠点にぶち当たらへんか?」
面白い構成の本でして・・・
まず、人生のヒントが楽しい犬の写真とともに・・・
そのページの裏には、、、
解説が記載されているんです。
犬が教えてくれる「大切なこと」をより深く理解したい人は裏面を見てください。
「大切なこと」に関わる「偉人エピソード」と「偉人達の名言」が載っています。
(…って書かれています)
重大なことを言いますと・・・
じつは、この本、1ページづつ破けるようミシン目入りです。
著者は、お気に入りのページを、好きなところに貼ったり、友達にプレゼントして下さいと勧めてはります。
待合室に置くつもりですが、、、気に入ったページ持って帰らんでね!- (2013-04-25 00:33:55)
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現場活用の秘密
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『日本人が世界に誇れる33のこと』を読んで、アメリカ人である著者(ルース・ジャーマン・白石さん)と話し合いたいと思っております。
前回記載した 8)世界に普及させたい日本の現場主義経営・・・
ほんとうに???
この本では正反対のことが記載されています。
現場を活用するのがとても下手だった日本軍。
ぜひともクリックしてみて!!!
『失敗の本質』には・・・
「作戦を立てるエリート参謀は、現場から物理的にも、また心理的にも遠く離れており、現場の状況をよく知る者の意見が取り入れられなかった。したがって、教条的な戦術しか取りえなくなり、同一パターンの作戦を繰り返して敗北するというプロセスが多くの戦場で見られた」
って書いてあるそうです。(超入門・失敗の本質より)
対する米海軍では・・・
中央の作戦部員と最前線の要員を一年前後で次々と交代させたのです。
だから・・・
「最前線の緊迫感・切迫感」が正確に中央に伝わるのです。
血を流している多くの米軍を救いたいと現場にいたスタッフは必死になるのです。
だから白石さんに「ほんまかいな?」って
いまだ、日本は学んでいないのではないかな?
「事件は会議室で起こっているんじゃない」
「現場で起きてるんだ!」
PS:2012-09-18 「機密文書の秘密」2012-09-03 「第五章・現場の秘密」を参照していただけるとありがたいです。- (2013-04-22 22:50:34)
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