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逢合橋(あいあい橋)の秘密 2
 14年前、圭ちゃんが不良に襲われたあいあい橋の上に、ずぶ濡れの牛やんが欄干に両手をつき項垂れて立っています。(2020-07-15「逢合橋 (あいあい橋)の秘密」をご覧ください)

雨.png 2020-07-15「逢合橋 (あいあい橋)の秘密」をご参照ください。

 立ち去ろうと歩き始めたら、、、後ろから、、、
 制服姿のスダコが傘をさしてやってきます。
 橋の上で傘を放り捨て、腰の拳銃を抜き、標準先を牛やんに向けて騎馬立ちになって叫びます。
 「こら、不審者、両手上げえ~」
 振り返る牛やん。思わずバンザイします。
 「ええかげんにせえ! どんだけ圭ちゃん待たすんじゃ!」

 両手を下げる牛やん。
 「いろいろあったんや、、、俺は津波でやられた患者さんを救いたかった」
 スダコが拳銃を牛やんの喉元に当てる。
 「だのに教授は、ネズミ相手の実験が大事だと、論文を書けと言われて・・・」
 「で、ど~したんや」
 「さからってボランティアに出たら、病院はクビ!」
 「・・・」
 「おまけに教授の力は絶大で、北海道では就職できんようになったわ」
 「じゃあどこにおったんじゃ、携帯掛けても連絡つかんようになってたやんけ」
 「アフリカ?」
 「国境のない医師団で、ソマリアとかエチオピア」
 「・・・」
 「大変やったけど、、、医者としては充実してた」
 「婚約者は?」
 「一発で逃げていきよったわ、、、俺が好きなわけじゃなかった」
 スダコが苦笑いし、拳銃を腰に戻す。
 
 「忘れたんか七夕伝説、、、雨降ったらかささぎ橋やろ!」

 真顔の牛やんに笑みが浮かび、スダコを見て泣き顔になる。
 頭を下げた牛やんが「ありがとう」とつぶやき、天の川の土手を下流に向かって走り始める。

 スダコは交番に戻って電話をかけました。

 「今日スイート予約してる須田、須田航一郎です。行けなくなりましたんで、キャンセルします。・・・・・・はい、仕方ないです。もったいないけど・・・」

 電話を切ったスダコの顔に、徐々に笑みが浮かびだします。
 
 「よかったなあ~圭ちゃん、ほんまによかった」

 やがて大笑いになり、大粒の涙もこぼれだします。

 「ほんま、よかったにきまってるわ」

 雨の交番に不気味な泣き笑いが響いていました。
  • (2020-08-03 12:09:34)
すだこばし交番の秘密
 6年かけて、やっと昨日圭ちゃんにプロポーズしたと告白したスダコ。
 すだこばし交番は女子高生たちの歓声に包まれました。

 長い話を聞かされた鮎ちゃんたちが帰ろうとあいさつした時のことです。
 曇り空の窓の外を見たスダコがつぶやきます。
 「あ、圭ちゃん」

 あいあい橋で小学生を引率する圭ちゃん。

 あいあい橋での出会いの時は中学生だった圭ちゃん。今や29歳の大人の女性です。
 (ぜひとも映像で見てみたいですねえ~、僕の空想ではガッキーです)



 (突然すみません。この映画でファンになりました)

 大勢の一年生の前で、圭ちゃんが拡声器で話し出します。
 「ここが天の川にかかるあいあい橋、織姫と彦星が一年に一回だけ会える橋なんです」
 暗い空から雨が降り始めました。
 「今日みたいに雨が降ると、川の水が増えて二人が逢えなくなってしまいます」

 一年生がざわつきます。
 「かわいそー」
 「一年に一回だけやのに・・・」
 
 「そんな時、かささぎって鳥がやってきて、いっぱい連なって橋を作ってくれたの、それで二人は逢うことができたの・・・」

 交番を後にした鮎、みき、せりなも後ろで聞いていまいた。
 みんながバスに乗るとあいあい橋の上で三人が話し始めます。

 「かわいかったね、織姫さん」
 「お巡りさんにはもったいないかな?」
 
 鮎ちゃんが遠くを見つめながら「そ、そ~かな?」とつぶやくと天の川の川面に魚がポチャリと跳ねました。

 「雨か・・・」
 交番の窓から圭ちゃんを見ていたスダコは日誌を書き始めます。

 雨はますます強くなり、、、
 あいあい橋には圭ちゃんも鮎ちゃんもいなくなりました。
 時々思い出し笑いをするスダコ。不気味である。
 急に立ち上がって壁ドンし、キスの真似をするスダコ。かなり不気味である。

 立ち上がり、ふと窓の外を見ると、、、
 あいあい橋の上に牛やんがずぶ濡れのまま立っています。
 スダコの不気味な微笑みが一瞬で消えました。
 
 ・・・そりゃ~あたりまえですよね、スダコは「今日あいあい橋に牛やんが来なかったら僕のお嫁さんになってくれ」って圭ちゃんに言ったんだもんね・・・

 スダコは交番の中を落ち着きなく行ったり来たりしており、そのうち空手の型なんか始めたりして落ち着きません。
 
 舞台はあいあい橋に代わります。(もうちょっと辛抱して・・・)
  • (2020-08-03 00:43:36)
プロポーズの秘密
 2011年の東日本大震災の6年後、つまり2017年の七夕前日になって、やっとスダコは圭ちゃんにプロポーズしたのです。

ホテルアゴーラ.png 京阪電車、守口駅前のシティーホテル。

 思い切って最上階のレストランを予約したスダコ。
 テーブルに向かい合わせに座るスダコと圭ちゃん。
 テーブルの上のろうそくが、薄暗い店内から、異常なほどに圭ちゃんを美しく映し出します。

 「早いなあ~、もう14年たったんやで」
 「ありがとう、ずっと見守ってくれて」
 「いや、俺、圭ちゃん好きやったから」
 簡単に口に出せて自分に驚くスダコ。
 「わかってた、甘えとったわ、うち」
 「俺、14年前、圭ちゃん助けられへんかったし」
 「何言うてんのん、14年間ずっと助けてくれたんスダコやん。うちが教師になれたんスダコのおかげやで」
 「それは圭ちゃんの努力や・・・、そんで・・・あの」
 「なに?」
 「あの、あ、あ、明日、牛やんけーへんかったら、僕のお嫁さんになってほしい」
 うなずく圭ちゃん。
 「明日の晩、このホテルのスイート予約してん。かめへん?」
 ほほ笑む圭ちゃん。

 すだこばし交番で聞いている鮎ちゃんたち女子高生からびっくりするほど大きな歓声が上がりました。

 これでやっと、スダコの七夕伝説話が終わったのです。
 (つづきます。もう少しですので、ご辛抱ください)
  • (2020-08-02 09:14:46)
くらわんか餅の秘密
 すだこばしは本当に交野市にあり、しかも、逢合(あいあい)橋を見守るように、すぐそばに存在する小さな小さな橋なのです。
 その近くには、すだこばし橋交番があり、スダコが勤務しています。
 (これは都合よすぎるけど、お許しください)

 千葉からやってきた鮎ちゃんたち女子高生3人を交番に引き留め、半強制的にこの地に伝わる七夕伝説の話を始めたスダコは、圭ちゃんと牛やんの運命の出会いを話を始めました。

 2003年のあいあい橋での出会いから、北大医学部に入った牛やんが、圭ちゃんをないがしろにするため2011年、東日本大震災で津波に襲われた石巻でけんかになったところまで話し終えたスダコは、女子高生を引き留めるため、、、

くらわんかもち.jpg 『くらわんか餅』を出してきました。

 枚方は古くから淀川を行き交う大阪と京都を結ぶ交通の要所でした。その宿場町で、船の上から「酒くらわんか」「餅くらわんか」と食べ物を売るようになったのが、くらわんか餅の始まりとされています。 坂本龍馬も食べたという説もあるようですが・・・

 さて、すだこばし交番付近は雨が降りそうな曇り空、昼だというのに暗くなってきました。

 「牛やんが女に狂っとるとは、、よう言わんかった」
 結構真剣な顔でうなずく鮎ちゃん。
 「でも俺は宣言した。圭ちゃんは頑張って、地元の小学校の教師になった。見守ったんは俺や、俺がプロポーズする!」
 手をたたく女子高生たち。

 じつは、それからプロポーズするまで6年かかったスダコでした。
  • (2020-08-02 03:09:20)
東日本大震災の秘密
 2011年、東日本大震災。
 テレビで見る、初めての津波の脅威でした。
 亡くなられた方、そのご家族、、、謹んでお悔やみ申し上げます。
 被害で日常生活を奪われた方、、、本当に大変だったと思います。
 何もしておりませんが、お見舞い申し上げます。
 そして乗り越え、現在普通に生活を営む方々を尊敬します。僕だったら、もっと気持ちも生活も落ち込んでいたでしょう。

 空想するのは失礼にあたるかもしれません。
 本当に申し訳ございません。

 石巻で、大阪府警から派遣されたスダコは、北海道大学から派遣された牛やんを医療用テントで見つけます。

 「おまえ、まだ女に狂ってんのか?」
 牛やんの首根っこをつかむスダコ。
 「・・・」
 「圭ちゃん、毎年あいあい橋で待ってるぞ!」
 「・・・」

 とうとう切れてしまったスダコは牛やんを殴ります。
 さすがの牛やんも耐え切れず叫びます。
 「しかたないんじゃー」
 殴り返す牛やん。

 警察官が白衣を着た医者を殴っているため、周りは騒然となります。
 なにがなんだかわかりません!
 まったく意味不明!
 大勢の同じ制服を着た警察官と白衣の医者に止められる二人。
 
 「同級生ですねん」
 「ただの言い争いです」
 「ほんまにすんません」

 周りに謝りまくった二人は、日が落ちてから落ち着いて話し合います。

 沈黙を破って牛やんが話し始めます。
 「スダコ、医者はな、患者さんの命を救う勉強がめっちゃできるところは給料が安いねん! 俺、助けたいねん、勉強したいねん、ええ医者になりたいんや!」
 「しやから金持ちの娘と結婚するんか!」
 「資産がない家の医者で勉強したい奴はそうするしかないねん」

 「それは、都合の良い言い訳や・・・」

 スダコはそれ以上牛やんを責めることができませんでした。
 彼の父は医者だったのです。
 しかも牛やんと同じ理由で教授の娘と結婚したからです。それがスダコの実の母親でした。

 しかし、山の手出身のお嬢様とバリバリの下町出身の父ではうまくいくはずもなく、やがて父は義父である教授とも意見が合わず、大学病院を去ることになります。
 当然離婚となった父は、母親の不倫の証拠を突き付けてスダコを引き取り、実家の交野で小さな診療所を開くのです。保険がない外国人でも丁寧に診察し、手伝ってくれるようになった年の離れたフィリピン人と再婚しました。
 そんなわけで、スダコの母はとても若く、妹も年が離れているのです。

 続く・・・
  • (2020-08-01 17:16:50)
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