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石油メジャーの秘密
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自分も知らんかったくせに、石油メジャーを説明するのを忘れてました。
石油メジャーとは、資本力と政治力で石油の探鉱(採掘)、生産、輸送、精製、販売までの全段階を行い、シェアの大部分を独占する石油系巨大企業複合体の総称です。 石油メジャーのうち、特に第二次世界大戦後から1970 年代まで石油の生産をほぼ独占状態に置いた7 社をセブン・シスターズと呼び、フランス石油(CFP 現TOTAL)を加え、エイト・メジャーズとも言った。 産油国が石油輸出国機構(OPEC) を作って主導権を握るまで、世界の石油のほぼ全てを支配していました。
イランは第二次世界大戦後、独立国にはなりましたが 、石油はイギリスの石油メジャー、アングロ・イラニアン社が牛耳っていたのです。
イランのモサデク首相が宝物が国土から湧き出ているのに、貧困に喘ぐ自国民を見て油田を国有化するのは仕方がないと思います。
それにたいしてイギリスは軍艦を派遣し「イランの石油買いに来たタンカーは沈めまっせ!」と言いました。(前回読んでみて)
日本の植民地支配を裁いた戦勝国がなにしてんねん!
石油を絶たれて負けた国だからこそ出光佐三さんは思ったに違いありません。
交渉に訪れた出光計助専務と手島常務。
イランのモサデク首相は言いました。
「ほんまに買いに来るんやろなあ~、じつは来る言うといて誰一人けーへんねん」
(すいません想像です)
出光専務は言いました。
「日本人は信義を果たす民族です。出光は日本の会社です。必ず取りに参ります」
(想像ではありません)
ついこの間油切れで戦争に負けた国が、、、
イギリスの軍艦から隠れながら来よった、
アバダンでは大歓迎やったそうです。
まあ、東淀川区出身の百田さんの小説を紹介すると、ど~も右寄りに見られそうなんだけど、戦争で日本が悪いことをしていないなんてこれぽっちも思っていません。
ただ、悪いことだけが世の中に出てくるのは憂慮します。
日本がした悪い事に「731部隊」がありますが、あまり語られないのが不思議です。じつは研究成果をアメリカに渡して戦争犯罪を逃れたと言われています。
不確実な南京のことよりも、731の方が確実に責められるべきことだと思うのですが・・・- (2017-01-01 23:46:55)
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日章丸の秘密
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あけましておめでとうございます。
2017年が皆さまと相棒である犬や猫にとって楽しく、わくわくする一年でありますようにお祈りさせていただきます。
さて、2016-12-26「海賊と呼ばれた男」以来続いた映画の話も9回目となりました。
原作である東淀川区出身の百田尚樹先生の小説も、ほとんどが実話であるようで、日章丸の話も出光社史に掲載されています。
日章丸は映画のパンフにも描かれてます。
1949年(昭和24年)配給公団の解散に合わせて出光は石油元売り業者の認定を受けました。ところが出光以外の13社は石油メジャーと提携しました。つまり外国資本が参入したのです。当然出光には石油が回ってきません。
出光佐三さんは運輸省を訪れお願いしたのです。
「出光は今13対1の戦いをしている。日本民族のため、私に戦う武器をいただけませんか」
出光はタンカーと言う武器を持ちました。
アメリカからハイオクガソリンを満載して帰ってきた日章丸(二代目)は当時世界最大でした。高品質で安いハイオクガソリン「アポロ」は大人気。石油メジャーも値下げせざるえなくなります。
しかし、ますます石油メジャーの妨害は激しくなります。
買い付ける油田がなくなってきました。
ここで出光佐三さんは、驚く決断をするのです。
「イランから買おう!」
この頃のイランは、油田と言うお金の成る木を持っているにもかかわらず、国民は貧困に悩んでおりました。イギリスの石油メジャーに油田を牛耳られていたからです。
イラン政府は「油田を国有化します」と宣言します。
そりゃ~イギリスは怒りますわな、、、
中東に軍艦を派遣し、石油買付に来たタンカーは沈めてしまいまっせ~!と国際社会に表明します。これはアーバーダーン危機と呼ばれ、いつ戦争になってもしゃ~ない時期でした。
ついさっき戦争に負けたばっかりの日本の企業が、、、うち買うわ!
なんちゅうことすんねん出光さん!
そりゃ~小説にも映画にもなるで・・・
PS:新年早々映画の話が続いて申し訳ございません。でもこれはタグを『歴史』にしたように僕らが知っておいた方が良い史実だと思うので、、、てなわけでまだ続きます。(僕も全く知りませんでした)- (2017-01-01 01:38:53)
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タンクの底油の秘密
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前回、終戦後GHQからの要請で出光商会(国岡商店)はラジオ修理に取り組んだことを記載しました。
じつは、もう一つ持ち込まれた仕事があったのです。
石油で始まり石油で終わった太平洋戦争。
そのころの日本はひっくり返して叩いても石油は出てきません。
しかし、、、
GHQは全国の石油タンクの底ざらえをせえと言ってきました。
同業他社から嫌われていた国岡店主は全く石油関連の仕事につけません。
「石油の仕事には違いないわい」と飛びつきました。
油で真っ黒になって働く社員たち。
国岡店主(岡田准一さん)がねぎらいます。
これほんまもんの出光商会の社員たち。
有毒ガスで死ぬかもしれず、人夫さんたちも敬遠しました。
社員だけでやり遂げたのです。
映画では、、、ねぎらう店主に社員さんたちが、、、
「わしら南方戦線に行っておりました。あそこに比べりゃあ~」
「飯も食えますし、酒も飲めるしなあ~」
「ええ、ええ(うなづきながら)」と描かれております。
ここは泣かせます!
子供、犬、病気などを使えば、まあ泣かせは簡単なんです。
(二十才のお酒が典型例・2016-11-07「二十才のお酒の秘密5」参照 )
しかし、恋愛も死も使わず、仕事で泣かせるなんて、なんてすごい映画なんだ。
(映画「県庁の星」以来ですわ)
現実では、、、出光にお金で買うことができない資産をもたらしたそうです。
戦後の困難克服の象徴として、一致団結をもたらしたのです。
合言葉は・・・
「タンク底に帰れ!」です。
おそらく、映画同様に「あれに比べりゃあ~」と言っていたのでしょう。
そして、困難を乗り越えた出光商会は国際メジャー相手にケンカを売ることになります。
タンカー日章丸の登場です。
それは、新年に・・・
つたないブログをお読みいただいて有難うございます。来年もよろしくお願いします。
PS:『二十才のお酒』鑑賞会1/15(日)AM10:00~11:00 受付まで・・・
2016-12-21「東淀川高校の秘密3」読んでみて- (2016-12-31 14:55:05)
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戦後の秘密
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映画『海賊と呼ばれた男』を見てから、、、
買ってしまった。別冊宝島
出光佐三さんも国岡鐵造さんも、、、
(ようするに現実の出光興産創業者も小説も映画も)
1945年8月17日「馘首(かくしゅ)せず!」と言いました。
終戦直後に「誰一人クビにはせん!」と言っても現実「ど~すんねん!」と思いますわ。
実際、出光商会はやれることは何でもやったそうです。
農場経営、定置網漁、印刷、そしてラジオ修理・・・
さて、映画(小説)では元海軍大佐・藤本壮平が店主のもとへGHQ要請の仕事を持ち込みます。
まずGHQとは?
連合国軍最高司令官総司令部のこと。
連合国軍最高司令部、連合国最高司令官総司令部とも言いました。
太平洋戦争終結に伴うポツダム宣言を執行するため、日本で占領政策を実施した連合国軍機関である。職員はアメリカ合衆国軍人とアメリカの民間人が多数で、他にイギリス軍人やオーストラリア軍人らで構成されていたそうです。
東京駅・丸の内にあった第一生命ビルが接収されたそうで、今も残っています。
映画ではCGでうまく再現されています。(さすが山崎監督)
で、どんな仕事かって言うと、ラジオの修理です。
まだテレビはなく、ラジオが通信手段として重要であり、GHQが打ち出す政策(農地改革・財閥解体など)を広く世間に知らせるためだったのです。
映画では店主が藤本の身なりを確かめ、ボロボロの革靴を見て、、、
「うちの会社に入って君がラジオ部の部長になれ」と言います。
実在の人物でして、海軍兵学校出身と言えばエリート中のエリートでして、それが部下たちのために持ち込んだ仕事だったからです。
ピエール瀧さんが演じています。
『三丁目の夕日』の氷屋さんでファンになりました。
『続三丁目の夕日』では冷蔵庫の普及で出番がなくなり、アイスキャンデー屋さんに転身。
『三丁目の夕日64』ではコカ・コーラの自動販売機が心配で見張っている店主になっておりました。「自販機の意味ねえじゃん!」
氷屋さんが毎日自転車で氷を売りに来て、それを冷蔵庫ではなく保冷庫の一番上にいれて食品保管をする時代を知っている最後の世代である僕は、この映画が大好きなのです。
- (2016-12-31 09:23:10)
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終戦の秘密
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前回記載させていただきましたように、石油がほしいがために戦争を始めた日本は、石油が亡くなってしまい戦争に負けました。
『海賊と呼ばれた男』東京大空襲でやって来たアメリカの爆撃機・B29に対して飛行場から飛び立つ夜間戦闘機・月光が描かれています。
飛行兵「なんで飛び立たないんだ!」
整備兵「石油がないから飛び立てません!」
ハリウッド映画に学ぶのも悲しいけど・・・
(2013-08-01「マッカーサーの秘密」を読んでほしい)
1945年(昭和20年)日本では『終戦』と言いますが、現実は『敗戦』です。
出光佐三さんの日記には・・・
「十五日正午、玉音(おんぎょく)を拝す」
「ようやく終戦の事実を知る。涙も出ず、ただ茫然たり」
二日後の十七日、奇跡的に残った銀座の出光本社に社員を集めて訓示を行いました。
「泣き言をいわずに大国民としての態度を失わず、堂々と日本国の再建設に進まなければならない」というものだったそうです。
小説では国岡商店本社ビル(国岡館)において、店主が、、、
「今から皆のものに申し渡す」
「愚痴はやめよ!」
「愚痴は泣きごとである。亡国の声である。婦女子の言であり、断じて男子のとらざるところである」
(近年では男子の方が愚痴ったりしますけど・・・)
「日本には三千年の歴史がある。戦争に負けたからといって、大国民の誇りを失ってはならない。全てを失おうとも、日本人がいるかぎり、この国は必ずや再び立ち上がる」
「直ちに建設にかかれ」
「昨日まで日本人は戦う国民であったが、今日からは平和を愛する国民になる。しかし、これが日本の真の姿である。これこそ大国民の襟度である。日本は必ずや再び立ち上がる。世界は再び驚嘆するであろう」
(これも結構盛りまくった演出と言えますが、現在あたってる所がすげえ~)
ここからがすごいのです。映画も小説も、はたまた現実の出光佐三さんも・・・
『馘首(かくしゅ)せず!』
つまり、誰一人リストラしない!と宣言するのです。
これは当時の日本の状況では考えられんことやと思います。
小さな小さな、有限会社の社長としては感服せざるを得ない人物です。
- (2016-12-30 15:35:53)
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