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1971年の秘密
 1971年(昭和46年)7月20日、銀座三越店内に開店したのが日本マクドナルド1号店です。

マクド1.jpg 大阪万博の翌年、僕は14歳。

 中二病を患う僕は、申し訳ないことに獣医学的な専門用語が少しは混じるようになりましたが、会話内容はほとんどその頃と同じです。

 水道局に勤めていた親父が公務員だというのに仕事を持ち帰り、家で図面を引いていたのを見ていた僕は建築士になりたいと思っていました。ところがこの頃畑正憲先生の著作にはまってしまい獣医師志望に変わりました。

 そして、2回前「牛白血病の秘密」に書いた通り1977年(昭和52年)、なんとかかんとか一浪の後、吉本芸人のように出世して東京に出てきたのです。
 つまり中央線武蔵境駅にある獣医大に入学しました。
 トイレも台所もついていない下宿に住み、近所の電気屋さんで親父に買ってもらったソニーの小さなカラーテレビが友達でした。このテレビはついこの間まで、当院で活躍しておりました。やっぱり日本製は凄い!

 1980年(昭和55年)、最終学年の4年生(僕は最後の4年制獣医です。僕より後輩は6年大学に通わないと獣医師免許が取れなくなりました)、衝撃的なテレビCMが放映されたのです。

美子ちゃん.jpg 当時20歳、熊本大学法学部の学生でした。

 僕の一つ下、宮崎美子さんです。
 若い方は漢字に詳しいおばさんとしか認識していないでしょうが、、、



 40年前の僕の下宿にはポスターが張られていました。当然でしょ?
 で、この度画期的なCMが、、、マクドナルド1号店が再現されています。
 そして中学生の宮崎美子さんまで再現されているのです。


 70年80年代をしっかり覚えている僕が観ても完璧です。
  • (2021-09-18 11:44:32)
予言者の秘密
 テレビドラマ『東京MER』終わってしまいました。
 毎回毎回感動させてくれました。当然最終回はええ歳してボロボロでしたがな!
 連続ドラマでこんなに毎回泣かせてくれるのは『仁』以来でした。

 MERロスにさいなまされると思うや否や、、、
 次回から『日本沈没』とやらで、また日曜夜9時はテレビにくぎ付けです。

小説.jpg 原作は小松左京先生の小説です。
 (2013-09-01「日本沈没の秘密」参照)

 僕が高校一年生の時(1973年)に刊行され、むさぼるように読んだ記憶があります。

 この先生は予言者です。
 しかもノストラダムスにも勝るとも劣らない大予言者です。

復活の日.jpg 1964年(僕は7歳)に書かれた「復活の日」

 さすがに読んではいませんでしたが、1980年に制作された映画は食い入るように鑑賞させていただきました。
 イギリス陸軍細菌戦研究所から猛毒の新型ウイルス「MM-88」が持ち出されるところから始まるこの物語は、50年以上未来である現在の新型コロナウイルスの蔓延を予言しています。

 そして日本沈没は、、、
 小笠原諸島にある小さな無人島が一夜にして海中に消えるところから始まります。
 地震学者の田所博士は潜水艇の操縦士小野寺と深海へと向かいます。

 日本海溝で海溝の底へと地面が吸い込まれていく様子を発見するのです。

 博士の結論は・・・題名そのものでした。(日本沈没!)

 やがて関東地方にマグネチュード8の地震が、、、
 
 今後30年での南海トラフの大地震の発生率は70~80パーセントと言われる現在において、この物語もまた予言と言えるのではないでしょうか?
  • (2021-09-12 22:55:59)
牛白血病の秘密
 当ブログの特徴として映像関係のことばかり記載しており、動物病院のものとは思えないと叱られそうなので、前回はタグを「病気」にし、B型肝炎の話をしました。
 今回もタグは「病気」で「牛白血病」のお話です。
 (現在は牛伝染性リンパ腫というそうです)

 1977年(昭和52年)恥ずかしながら一年浪人した後、、、

大学.jpg 今は日本獣医生命科学大学と言います。

 当時は日本獣医畜産大学と言った大学に入学しました。
 (なかなか味のある大学でしょう?)
 正門のところにある建物が超レトロでして、僕が通っていたころは奥の建物までタイプスリップしておりましたが、今では奥に近代的なビルが建っています。

 入学早々だったと思うのですが、北海道共済からの情報で、牛白血病はウイルスによって感染し獣医さんによる注射針の回し打ちも感染理由の一つだと知ったのです。
 『一頭一針運動』が行われているとのことでした。

 獣医さんになろうと全国から集まってきた僕の同級生たちは、、、
 「僕らが子供の頃に小学校で打っていた予防注射、針変えていたっけ?」
 「いや~変えてへんかったんとちゃうかなあ~」
 「列の最初の方は痛くなかけん、後ろのほうは痛いばい」

 前回に記載していますが、それから1988年(昭和63年)ですから、10年以上たってようやく人の方がポンプや針の交換が徹底したのです。
 それは国も責任取らされますよね、、、



 僕がいたころは全体的に玄関のまま、つまりレトロ(ふる~い?)な大学でした。

 前回に記載してますが1950年(昭和25年)ごろには「回し打ちはやめてください」という通達が出ているようです。でも徹底されなかった。
 つまり、まじめに守った先生もいたはずで、だからこそ僕も現在無事なのかもしれません。

 ここらへんにも僕が言い続けている「日本では個人の責任があいまい」が悪く働いた可能性があるのかも?
 もし回し打ちした個人が責められる体制なら、みんな必死で通達を守ったと思うのです。

 ただし、僕は個人を責めるつもりはありません。
 なぜなら、獣医師にも時々通達がメールで送られてきます。
 たいてい産業動物についてのことが多いので、斜め読みで済ませたりしていました。
 そんわけで通達を守っていなかった先生を批判などできません。

 今回そのことに気をつかせていただき、まじめに読もうと決心した次第。
 心して通達を受け取らないと人の命を左右する可能性があるのですから・・・

  • (2021-09-09 17:34:21)
B型肝炎の秘密
 今朝早くに2回目を打ちました。

 最初に言っておきますが、これは僕個人が新型コロナワクチンを打つ理由であり、皆さんにお勧めするわけではありません。
 ワクチン接種したほうが良いのか、副作用のために様子を見た方がよいかを議論するほど勉強していませんので・・・

 僕が接種しようと思ったのは、国は法律によって副作用で障害が出た場合責任を取ることになっているからです。
 ワクチンの副作用についてユーチューブでいろいろ語る方がいますが、もし僕がワクチン接種しなくて不利益を被った場合、その方が責任を取るとは思えなかったからです。

 僕個人的には『責任』を重要視しているのです。
 2019-08-22「責任の秘密」に書きましたが、それは中学生の時にクラスメートが言った言葉に強い影響を受けたからです。
 当時の成績表には勉強の評価以外に、リーダシップや協調性など人間性の評価もありました。

 賢いクラスメートが言いました。
 「勉強以外の評価は責任感だけでいいんと違うか?」
 「リーダーシップがなくても協調性がなくても、、、責任さえとればいいんや!」
 僕は大きな感銘を受け、還暦過ぎても影響されています。

 国はB型肝炎について十分とは言えないかもしれませんが保証しています。
 まあ訴訟に負けたからであると言ってしまえばその通りなんですが、、、

 外国では1940年代から1950年代にかけて、注射器や針は一人づつ交換することが推奨されていました。また日本の学術文献においてもポンプや針の連続使用によってB型肝炎に感染する恐れが指摘されていたのです。
 政府は遅くとも予防接種法が施行された1948年(昭和23年)ころまでには、注射器の使い回しによるB型肝炎のリスクを認識することができたはずなのです。なのに集団予防接種会場では交換が徹底されませんでした。

 一応、日本政府としてツベルクリン反応検査・BCG接種を除く予防接種での注射針については、1948年(昭和23年)年11月、厚生省告示として一人づつの消毒や交換しましょうとの通達が出されていました。ツベルクリン反応検査・BCG接種の注射針についても、1949年(昭和24年)10月、厚生省告示としてアルコール綿で払しょくするだけでよいとの通達が出されましたが、翌年には一人づつ交換するようにと改正されました。
 
 なのに、、、注射針の使い回しが放置されたのです。
 結局、集団予防接種の現場では1988年(昭和63年)まで一人づつの注射器の針やポンプの交換は徹底されなかったのです。

 僕は1977年(昭和52年)に日本獣医畜産大学(現:日本獣医生命科学大学)に入学しました。

 つづく・・・
 
  • (2021-09-08 10:19:14)
30年後の恩返しの秘密
 前々回(2021-08-31「いつでもこの頃に戻れる券の秘密」に載せた動画をご覧ください。
 昨年はアマゾンのCMにいちゃもんつけておきながら、今年のCMにはハマりまくっております。
 しかしながら感動するCMと言えばタイでして、還暦過ぎのおっさんをお湯を注いでカップヌードルが出来上がるまでに号泣させます。
 「ほんま、鼻水までカップ麺に注がれるやないかい!」

 そんなタイの感動CMの中で僕のベスト1だと思う作品がこれです。
 (今までに何度も紹介していますが、皆さんにもぜひ見ていただきたいので)



 ストーリーは実話を元に作られているそうです。
 主人公は、米国の有名な産婦人科医ハワード・ケリー(1858-1943)先生です。

 彼は少年の頃とても貧しい暮らしをしており、各家を回って物を売りをしなければなりませんでした。
 ある時、空腹に耐えかねたケリー少年は、1件の家で何か食べる物をもらおうと考えたのです。ところが出てきたのは若い女性で、恥ずかしくなったケリー少年は思わず「水を飲ませて」と言ってしまいました。
 ありがたいことにその女性は事情を察し、水ではなく大きなコップ一杯の牛乳をケリー少年に与えました。
 ケリー少年「いくらですか?」
 やさしい女性「私は母から、親切な行いに対してお金を受け取ってはいけないと教えられたの」

 そして時が流れ・・・

 そのやさしい女性は難病に苦しんでいました。
 地元の医師ではとても手に負えません。
 全米から専門の医師たちが呼ばれたました。
 なんとその中に専門医となったケリー少年がいたのです。

 ケリー医師は一生懸命彼女を治療します。
 甲斐あって女性は難病を克服したのですが、莫大な金額の治療費を支払わなくてはなりません。

 退院し恐る恐る請求書を確認すると・・・

「コップ1杯の牛乳によって支払い済み。Dr. ハワード・ケリー」

PS:2015-09-21「30年後の秘密」も観てください。
  • (2021-09-06 12:11:58)
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