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ここはいじらないほうが・・・
 磯山教授は歴史の中には触っては火傷をする部分もあると考えていました。

 伊賀忍者の傭兵軍団は戦国時代以前から存在し、時の権力者のカリスマ性を高めるため嘘の技術(偽術)を駆使して暗躍していたと思っています。しかもそれは現在まで続いており、自衛隊の中にその伝統が息づいていると思っています。

 でも、そこはいじらないほうが良いと判断していました。しかしながら興味は尽きない。発表はせず、個人的に古文書をあさっていたのです。

 ところが・・・ 堀口刑事は・・・

 大阪府警に戻るや否や、自衛隊堺駐屯地の食堂を見張ったのです。
 現在の張り込みは、牛乳とあんパンをもって望遠鏡で張り込むわけではありません。カメラを仕掛けて遠隔地から観察します。

 朝が早い自衛隊の晩御飯は早く、食堂は夜8時に終了します。
 ところが20:00過ぎてから続々と隊員が集まっていました。
 最近のカメラの解像度はおそろしいほど鮮明であり、堀口は拡大して「名札」を確認しました。

 「服部」「雑賀」「百地」「藤林」「千賀地」「高坂」「伊賀埼」「加藤」
 ・・・「風魔までいてるやん、忍者の末裔や!」と思わずつぶやく堀口。

 後日、意を決して堀口は食堂を訪問します。時は一番暇な午後3時ごろ。

 「これは、これは刑事さん、またなんで?」と人のいい笑顔を浮かべる服部孝造。
 ごっつい体に似合わずパンケーキとコーヒーをごちそうしてくれます。

パンケーキ.jpg 「めっちゃうまいですやん!」

 崩れた笑顔を急に真顔にして堀口が尋ねる。
 「御先祖は伊賀忍者の服部半蔵ですよね」
 「ええ、まあ」
 「その忍者の軍団は戦国時代よりも前から脈々と続いてますよね」

 「ゆっくり味わって、食べ終わったらお話しますよ、何も入ってませんから、心を込めて作ったんですよ」と厨房に消える。

 食べ終わって、コーヒーを飲み干した頃、再び服部が現れた。
 「今日は全部お話します」
 なぜかしら服部の顔は食堂のおやじから自衛官に代わっていた。
  • (2023-04-04 11:19:53)
戦国時代の傭兵軍団ってか!
 磯山教授は未発表の古文書から、こんな歴史があると確信しています。

 豊臣秀吉は「他の諸大名が反乱を起こさぬようにはどうしたらよいか?」と伊賀の忍者集団、つまり服部半蔵に尋ねました。
 半蔵は「まず諸国の財政をギリギリにすべし」と言いました。つまり豊臣家に逆らう軍資金を持たさないように仕向けたのです。

 その頃、堺では貿易商の呂宋助左衛門がブイブイ言わしてました。贅沢の極みだったのです。
 また千利休は茶頭の筆頭として仕え、禁中茶会や北野大茶湯の開催に尽力し「天下一の茶の湯者」と呼ばれておりました。

 半蔵は一計を案じます。
 呂宋助左衛門がフィリピンから持ち帰った日用品である呂宋(ルソン)の壺を千利休に目利きさせ「いい~仕事してますねえ~」と言わせたのです。

 諸国の大名たちを集めお茶会を開きます。その前でルソンの壺を見せびらかし、千利休に「おおう~、なんともはや、うう~ん」とうならせます。
 伊賀上野の偽術を使いこなす集団にかかれば、二束三文のルソンの壺を「500~1000~10000両」とせり上げていくことなんてお茶の子さいさいです。
 瞬く間に諸国の大名たちは我先に買い付けます。
 財政は真っ赤になってしまいました。反対に豊臣家はものすごい黒字です。
 豊臣家はたっぷりの軍資金を抱え、大安泰と言うわけです。

 ここでやめられないのが人間です。

 秀吉はもっと、もっとと半蔵に「お金儲け」を要求します。

 「しゃ~ない親方やなあ~」と思いついたのが「宝くじ」です。
 3つ前2023-03-30「スティングですやん」をご覧ください。
 忍者は色々な大名にやとわれる傭兵軍団です。
 忍者には弓術に長けるもの、紀州の雑賀孫一と手を組んでいる鉄砲術に長けるもの、そして嘘によって時のリーダーの権威を高める偽術に長けるものなどがいます。
 全国各地で、諜報活動や戦闘を行っていました。
 その活動資金のほとんどは現地調達していたのです。

 現在のかけ将棋や手品のような見世物でお金を巻き上げる中、宝くじが生まれたのです。
 宝くじは円盤を回し、弓術使いが数字を打ち抜いていましたが、、、
 ルーレットを「もっと速く回さんかい!」と要求されるため、より命中率を確実にするため、雑賀孫一と組むようになります。
 それでも民衆の要求はドンドン激しくなり、偽術に長けた忍者(偽忍)の出番となりました。

 つまり、いかさま行為が行われました。
 
 ルーレット上の数字は最初から撃ち抜かれており、その上に薄紙が張られているのです。発砲音と同時にその紙をはがし、あたかも撃ち抜かれたように見せかけました。しかし鉄砲の技術が不確かなものであればタネがばれやすいので、エンターテイメント性を高めるためにも曲芸うちが民衆の目を和ませました。(まさに偽術を駆使したわけです)
  • (2023-04-03 14:09:08)
回る数字って・・・
 2023-03-04「チョコにへんなもの入れないで」から僕が抱く宝くじの妄想の物語(決してまともに考えないでください)を連載しています。ようやく核心部分に到達してまいりました。

 磯山教授の話は続きます。
 「宝くじと言う形になってくると、より高度な技術(偽術)が必要になってきます。つまり当たり番号を決めるため、インチキだと思われないようアトランダムに番号を選んでいるというパフォーマンスです」
 「そのため丸い的をくるくる回し、数字に矢を当てる抽選方法が編み出されたのです。ところがこのために、本当の弓の技術(偽術ではない)が必要になります。当然現在のような電子機器はありませんから、人力でルーレットを回す速度と弓を放つタイミングの偽術です」

 「観客はどんどんルーレットの回るスピードを上げる要求をしてきます」
 「そこで注目されたのが鉄砲です。ルーレットの数字を打ち抜く技術です」
 「もともと忍者集団が新しい武器である鉄砲をほおっておくはずはなく、しかも鉄砲の火薬は外国製だから貿易集団とも交流しなければならんのです」

 目を見開いた堀口が「あっ!雑賀孫一」と叫ぶ。

 「電子機器のない時代、いくら孫一でも特定の数字に球を打ち込むことは不可能です。おそらく空砲を撃って、偽術的に穴をあけたのではないでしょうか?」

 「そんなら紀州の鉄砲衆でなくても・・・」
 「千利休と同様に権威付けが必要だし、抽選前に鉄砲の腕前を見せつけてエンターテイメント性を高めたんじゃあ?」
 
 「豊臣秀吉が忍者集団と契約し、鉄砲の雑賀孫一、貿易の呂宋助左衛門、茶道の千利休とつながっていったのです」

 ・・・そして・・・
  
抽選会.jpg 「とうとう現在の形になったのです」

 「重ねて言いますが、、、あくまで私の想像ですが、現在も政府が契約していると考えています」
 
 驚いた顔で堀口が尋ねる。 「忍者と?}

 磯山教授はゆっくりとうなずいた。
  • (2023-04-01 09:19:58)
スティングですやん!
 今まで以上に改まって真顔で話し始める磯山教授。

 「大河ドラマ・黄金の日々で呂宋助(ルソン)左衛門と千利休が組んで詐欺を働くシーンがあるのですが、、、?」
 しばらく考えていた堀口刑事が急に眼を開く。
 「あっ、呂宋助左衛門(納谷助左衛門)がフィリピンの二束三文の壺を日本の諸大名に高く売りつけるシーン」
 「そうそう」とうなずく磯山。
 「たしか千利休に頼んで値打ちもんやと思わせるんやった」
 「千利休がさすがお目が高いと言おうもんなら、各大名たちは争って自ら高い値段を付けたんです。圧巻の競売シーン、まさに映画スティングです」
 「あほな大名たちやけど、この詐欺シーンには商品の価値と言うものを考える学びがあると大河ドラマ税理士が言っとりました」

 「15世紀の堺での話ですが・・・」と磯山の話は続く。
 「その詐欺には黒幕がいました。偽術を操る忍者集団です」
 「一子相伝?」
 「堀口刑事、えらくこだわりますねえ~、服部翁が気になりますか?」
 堀口が頷きながら「服部智造→孝造→鉄也と伝わっているんじゃあ?」

 「まあ、それはご想像にお任せしますが・・・」

 「その忍者を使っていたのは、、、豊臣秀吉です」

 堀口が至極納得した顔で「お金を使わせるだけでなく、豊臣家の財産も増える」と呟く。
 「諸国大名が大金を持ち、財政が豊かになると軍事力が増す。それは豊臣家の危機でもあるとお金を使わせました。朝鮮出兵も、褒美に与える領地もなくなり、武士の雇用対策とともに、大名の力をそぎ落とす意味もあったのです」 

 「この手のスティングが15世紀の堺では頻繁に見られました」
 「その一つが・・・」
 堀口が磯山が話す前に大きな声を上げる。 「宝くじ!!!」

 「忍者は雇われた大名のために色々な土地で嘘を広めたり(偽術)、諜報活動などを行います。その資金は数字が書かれた円盤を回し、矢を当てた数字で当選番号を決める宝くじで賄っていたのです」

 「十一世紀ですが那須与一って知ってますか」
 「たしか弓矢の名人」

的.jpg 馬上から船の上の的を当てたと…

 「雑賀孫一の扇子に日の丸の的と一緒ですやん」

 うなずいて磯山は話を続ける。
 「最初はそんな技術で投げ銭してもらっていたのです。ところが的を当てる難易度をどんどん増やすうちに大金をせしめる方法として宝くじを考えだしました」
 「大勢の人からお金を吸い上げる方法としては最高ですよね」
 
  • (2023-03-31 17:16:17)
一子相伝か・・・
 磯山教授に連れていかれたのは静岡おでんの店だった。

静岡おでん.jpg かつおと青のりが大阪人好みでしょ?

 「確かにおいしい!」と微笑む堀口刑事の目は磯山に早くしゃべってくれと要求している。
 教授の話は「色々な古文書を見つけて読んでの、あくまで僕の推論です」と言う前置きから始まった。
 
 「忍者の発祥は古代からと考えています・・・」
 「古代?」
 うなずく磯山。「起源はただの嘘つきです」
 「嘘つき?・・・あっ、半村良(はんむらりょう)」

半村良.jpg 「嘘部シリーズってSFですよね?」

 「いいえ」ときっぱり断言する磯山。
 「この小説はとっさに嘘が思い浮かぶ普通の工員・浅辺宏一が、嘘によって日本の歴史を裏から操りつづけてきた一族・嘘部の一員となり、諸外国から日本を守る仕事をすることが描かれています。フィクションですが、、、当たっていたんです」
 「恐ろしいほど昔から存在していました」」
 「たとえばヤマタノオロチ、八つの頭の動物なんているわけはない。歴史学者は八つの部族を支配下に置いたとか、物理学者でもあった寺田寅彦は溶岩流説などを唱えていますが・・・」
 「嘘によって時の権力者の力を大きく見せたんです」

 「聖徳太子が7人の話を聞き分けたも、豊臣秀吉が貧しい農家の子供だったも、水戸光圀が全国を行脚したも、、、すべてその人たちを輝かせるため、嘘つき忍者が頑張ったんです」

 「その嘘の技術は忍術の一種として古文書にあり、偽術と紹介されています」

 目を見開いた堀口が「一子相伝ですか?」と尋ねる。
 真顔の中にかすかな笑みを浮かべ磯山が「さあ」と答える。

 「じゃあ教授、日本だけではないんじゃあ?」
 「海が割れたとか、水の上を歩いたとか、目が見えるようになったとか、世界的に嘘の技術集団はいたようです。とくに宗教関係は現在でも…サイババとかね」
  • (2023-03-30 11:28:09)
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